- 1995年~2001年の7年間で食物アレルギーの死亡例19例で、原因内訳は、ソバ、甘海老、チョコレート、マグロが1例ずつ、他不明。
- 小中高での何らかのアレルギー有病率が、10〜20%程度、アナフィラキシー有病率が0.1〜0.3%程度。
- FDEIA(food-dependent exercise-induced anaphylaxis)は、有病率0.01%程度。
- 外因では、ハチ刺傷が多い。
- 薬剤は、造影剤、人血小板濃厚液、オキサリプラチンなどが多い。
お粗末なデータしか集まらない。しかし、小児の食物アレルギーによる死亡はマスコミの印象よりも、はるかに少ないということはわかった。むしろ、それに比べ、家庭内事故による死亡件数のほうがはるかに多く、先進諸国の中で断トツで、保育内施設での死亡は世界で1番少ないという事実はあまり報道されない。そして、アナフィラキシーショックを現場でエピペンを打たずに搬送されてくる。吉と出るか凶と出るか、資力をつぎ込んで治療をしても、救命しそこねると訴訟になり得る。エビデンスのない特定検診に予算がつぎ込まれ、肝心な疫学データの収集はされていない。何か、日本の社会というものの歪みが透けて見える分野ですね。
参照
- 2010 ACLS 要点 医療法人社団健育会西伊豆病院 仲田和正先生によるまとめ
- 保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
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