2010年1月27日水曜日

新しい嚥下の解釈-プロセス・モデルについて

今日の学習会は、リハビリ科のドクターからJeffrey B. Palmerが提唱した嚥下のプロセスモデルについて、爬虫類、四足歩行哺乳類、人間と比較した咽頭の解剖や咽頭の進化の過程で言語の発声が可能になったことなど興味深い話を織り交ぜ、説明して頂いた。内容は、門外漢の私が下手に要約するよりも、下記のe-learningのスライドを見ていただきたい。
演者の先生が強調されていたのは、有名な5期モデルを含め複数のモデルが存在すること、現実の正常の嚥下は幅広く5期モデルでは説明しきれないことであった。

個人的な感想として、理論から演繹したモデルと現実から帰納したモデルには、乖離があることはよくあることで、投資の世界では、ファンダメンタルを重視するか、チャートを重視するか、統計の世界でも、理論的な確率を基礎とするか、主観的な確率を導入するかで、それぞれの派閥がある。モデルのユーザとしては、TPOに応じ、役立つモデルを当てはめれば、いいと思ったのでした。

2010年1月11日月曜日

無料統計ソフト「R言語」


【簡単な紹介】
R言語とは、1984年、AT&Tベル研究所で開発された統計処理言語であるS言語を参考に、ニュージーランドのAuckland大学のRoss IhakaとRobert Gentlemanにより学生の教育を目的に開発された。オープンソースとして開発が継続されているため、世界中の専門家が磨きをかけ、パッケージを追加し、現在では、FDA内部やGoogleでも使用されるに至っています。 Sの先を行くという願いを込めてRと名付けられたそうです。しかし、その短い名称が徒になり、ネットでの関連情報の検索は困難でした。そんな状況を打開するため、Rjpwiki(後述)のような関連情報の集積場所が出来ることとなりました。

【R本体のインストール】
  1. The Comprehensive R Archive Network のサイトへ行く。
  2. "Download and Install R"の"Windows"をクリック。
  3. "base"をクリック。
  4. "Download R 2.10.1 for Windows"をクリックすると、ダウンロードが開始。
  5. ダウンロードが終了したら、そのファイルをダブルクリックして指示にしたがってインストール。
【デモ:起動、t検定、ヘルプ、終了】
  • デスクトップにできたショートカットをダブルクリックして起動。
  • 次のスクリプトを実行
nations<-read.csv("C:/Documents and Settings/foo/デスクトップ/sample.csv")
asia<-subset(nations, region=="Asia")
europe<-subset(nations, region=="Europe")
t.test(asia$area, europe$area)
  • ヘルプ ?foo、help.search("foo")
  • 終了 q()
【Rcmdrのインストールと実行】
  • R上で、install.packages("Rcmdr") と入力。
  • ダウンロード元を選択して、しばし待つ。
  • R上で、library(Rcmdr) と入力すると、Rcmdrが起動。
【間奏曲~Rの利点と欠点】

利点!
  • 無料。ちなみに、JMP 8.0.1 は、176,400円、Dr.SPSS2は102,900円、エクセル統計2008は、41,580円
  • OSを選ばない。Windows、MacOS X、Linuxなど主要なOS版がある。
  • オープンソースなので、バグの修正や統計学の新しい理論の適用が早い。
欠点? 見方を変えれば利点。解決策も用意されている。
  • リソースが圧倒的に英語→英語の勉強になる。解決策:Rjpwikiの利用、日本語R関連図書
  • コマンドで操作→慣れると、かえって便利。解決策:Rcmdrパッケージ
【Rcmdrのデモ】
  • データ→データのインポート→テキストファイルまたはクリップボード、URLから…
  • 統計量→平均→独立サンプルt検定…
【参考図書】
【参考サイト】