2010年8月11日水曜日

オープンソースとオープンアクセス

 オープンソースの文献管理ソフトMendeleyとオープンアクセスの学術文献データベースCiNiiを利用すれば、上記のようなことが10分かそこらで出きるってことを長々と説明してしまいました。
 オープンソースソフトについては、YouTubeで"Revolution OS"というビデオを観て頂ければその経緯が分かるでしょう。
 オープンアクセスとは、ネット上で学術論文を誰でもアクセスできるようにするということです。各研究者が関連分野の雑誌を購読するコストが馬鹿にならないってことやアメリカなどでは税金からの補助を受けてなされた研究成果が納税者に公開されない矛盾から生じた運動。
 方法論には、2つある。「金の道」と呼ばれるオープンアクセスパブリッシングと「緑の道」と呼ばれるオープンアクセスセルフアーカイブという方法である。前者は、オンライン・ジャーナルの形態を残し、アクセスを自由化するという穏健な改革的方法。後者は、極論すれば、ジャーナルを廃し、各施設・各学会・、各人が発表物をネット上にアーカイブするという革命的方法。何故、金と緑の道なのかは、私も正確なところは知らないが、想像するに、ジャーナルという形態をとると、組織運営のため、資金を調達する必要が出てくる一方、セルフアーカイブであれば、各施設や個人が少額を負担するだけで済み、紙も必要がないから、地球環境にも優しいってことなんでしょうか。
 「金の道」の例としては、NEJMなど伝統的ジャーナルが一定期間をおいて論文を無料公開していることやBioMed Centralのような電子ジャーナルが最初から無料公開していることを挙げることができます。「緑の道」には、韓国の家庭医療学会雑誌の例があります。