2010年10月29日金曜日

【補遺】100bpmの音楽

 心臓マッサージのための100bpmの音楽をどうやって探すか?という質問があったので、Googleで"CPR 100 bpm"とか"BLS 100 bpm"を検索するとお答えしたのだが、洋楽に関して言えば、もっといい方法がありました。
下2つは、DJの為にテンポで曲を探せるデータベースのようです。

2010年10月26日火曜日

家庭医療でマインドマッ プ

 マインドマップとは、表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを図の中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを曲線で繋げていくことで発想を促すアイディア促進技法。Google画像検索で「マインドマップ」を検索すると、実例がたくさん見れる。1977年にイギリスの著述家トニー・ブザンにより提唱され、日本国内では「メモリーツリー」として東大受験漫画「ドラゴン桜」で紹介され有名になった。脳の意味ネットワークによく適合しているので記憶も楽になるらしい。

 マインドマップの提唱者のトニー・ブザンは以下の10項目のガイドラインを定め、それ以外はマインドマップではないとして、商標管理を厳しくしている。 
  1. まず、中央にトピックに関する絵を描く。最低でも三色用いること。
  2. 全体を通じて絵や符号、記号を用いること。
  3. キーワードを選ぶこと。
  4. 文章ではなくキーワードや絵を線の上側に書くこと。
  5. 線は、中心の絵から延ばすこと。曲線で中心近くでは太く、末端へ行くに従い細く描くこと。
  6. 線は、単語や絵と同じ長さで書くこと。
  7. たくさんの色を使うこと。視覚刺激、符号化、グループ化を目的として。
  8. 自己流のやり方を確立すること。
  9. 強調したり関連付けたりすること。
  10. 階層や序列を使ってわかり易さを保つこと。
 こんなことが、「ドラゴン桜」で別名を使わなければならなかった一因かもしれない。しかし、実際にはこのルールを外れた「マインドマップ」が書籍などで紹介されたり、手書きではなくPC上で描くためのソフトウェアやオンラインサービスも存在したりするのが現実である。OS環境を選ばないオンラインサービスを下に挙げておく。
  1. EasyStep: 日本のサービスというところと全て無料というところがウリなのかな。
  2. Attedea: これも日本のサービス。携帯と連携してKJ法+マインドマップという使い方ができるサービス。
  3. Cacoo: これも日本のもの。無料サービスと有料サービスがある。Flashベースのようです。
  4. Mind42.com: 無料で、高機能で、オーソドックス。いち押しのサービスでしょうか。
  5. bubbl.us: ユーザインターフェイスがユニーク。
  6. MindMeister: 無料では3枚までしか作成できない。
  7. Mindomo: タスク管理ができるのがウリ。
  8. Mapul: 無料では2枚までしか作成できない。
  9. Think: シンプルさと異様な外観がウリ。
  10. Text2Mindmap: アウトラインエディタ形式のテキストをマインドマップに変換してくれるサービス。
 百聞は一見に如かず、「家庭医療」をキーワードに上記6番のMindMeisterで作成してみたものを公開します。中途半端なものですが、自由に改変してみてください。


 マインドマップに10年先立ち川喜田二郎氏が唱えたKJ法が小概念から大概念という発想の流れであるのに対し、マインドマップは大概念から小概念という流れであることに注目したい。大局から戦略を組み立てる「鷲の目」のアングロサクソンと末梢瑣末から全体像を描こうとする「虫の目」の日本人の思考法の違いが端的に出ているようで、面白い。どちらが正しいというものでもないので、臨機応変に2つの発想法を使い分けていくのがよいだろう。

最後に、本の紹介をしておく。

2010年10月13日水曜日

終の住処

今日は、MSWの方から「終の住処」としての住宅や施設についての講義があった。
  1. 特別養護老人ホーム:要介護者が対象で、最も低コストであるが、施設不足のため42万人以上の待機者がいる。老健とは異なり、訪看、往診、他科受診が可能。
  2. ケアハウス :60歳以上の身の回りのことができる人が入居の対象で、食事のサービスなどがつく。
  3. 高齢者向け優良賃貸住宅:バリアフリーなどの一定の要件を満たした賃貸住宅のことで、収入に応じた家賃補助制度がある。
  4. 高齢者専用賃貸住宅(高専賃):高齢者のみを対象とする賃貸住宅で、民間の有料老人ホームのように高額な一時金を必要としない場合が多い。
  5. 住宅型有料老人ホーム:介護サービスは見守りなどの生活支援に限定され、介護が必要になった場合は各自で外部介護サービスを申し込む必要がある。
  6. 介護付き有料老人ホーム :介護サービス付きの有料老人ホームで、介護サービスを必要としない段階から必要とする段階まで住み続けることができる。 入居時の一時金や、毎月かかる費用などが高額。
資料・サイトとしては、下記のものを参照。
制度が非常に複雑で、ただでさえ認知機能が衰えてきている高齢者に利用しづらい制度設計になっている。サービスが利用者ではなく、権益確保を優先した、「パーキンソンの法則」の典型例となっているように思うのは、私のみではあるまい。