マインドマップの提唱者のトニー・ブザンは以下の10項目のガイドラインを定め、それ以外はマインドマップではないとして、商標管理を厳しくしている。
- まず、中央にトピックに関する絵を描く。最低でも三色用いること。
- 全体を通じて絵や符号、記号を用いること。
- キーワードを選ぶこと。
- 文章ではなくキーワードや絵を線の上側に書くこと。
- 線は、中心の絵から延ばすこと。曲線で中心近くでは太く、末端へ行くに従い細く描くこと。
- 線は、単語や絵と同じ長さで書くこと。
- たくさんの色を使うこと。視覚刺激、符号化、グループ化を目的として。
- 自己流のやり方を確立すること。
- 強調したり関連付けたりすること。
- 階層や序列を使ってわかり易さを保つこと。
こんなことが、「ドラゴン桜」で別名を使わなければならなかった一因かもしれない。しかし、実際にはこのルールを外れた「マインドマップ」が書籍などで紹介されたり、手書きではなくPC上で描くためのソフトウェアやオンラインサービスも存在したりするのが現実である。OS環境を選ばないオンラインサービスを下に挙げておく。
- EasyStep: 日本のサービスというところと全て無料というところがウリなのかな。
- Attedea: これも日本のサービス。携帯と連携してKJ法+マインドマップという使い方ができるサービス。
- Cacoo: これも日本のもの。無料サービスと有料サービスがある。Flashベースのようです。
- Mind42.com: 無料で、高機能で、オーソドックス。いち押しのサービスでしょうか。
- bubbl.us: ユーザインターフェイスがユニーク。
- MindMeister: 無料では3枚までしか作成できない。
- Mindomo: タスク管理ができるのがウリ。
- Mapul: 無料では2枚までしか作成できない。
- Think: シンプルさと異様な外観がウリ。
- Text2Mindmap: アウトラインエディタ形式のテキストをマインドマップに変換してくれるサービス。
百聞は一見に如かず、「家庭医療」をキーワードに上記6番のMindMeisterで作成してみたものを公開します。中途半端なものですが、自由に改変してみてください。
マインドマップに10年先立ち川喜田二郎氏が唱えたKJ法が小概念から大概念という発想の流れであるのに対し、マインドマップは大概念から小概念という流れであることに注目したい。大局から戦略を組み立てる「鷲の目」のアングロサクソンと末梢瑣末から全体像を描こうとする「虫の目」の日本人の思考法の違いが端的に出ているようで、面白い。どちらが正しいというものでもないので、臨機応変に2つの発想法を使い分けていくのがよいだろう。
最後に、本の紹介をしておく。
- 「ザ・マインドマップ」: 提唱者による本家本元の解説書。
- 「マインドマップ英語勉強法」: マインドマップ自体の解説も詳しく、一石二鳥。
- 「Mind Maps in Medicine」: 内科の要点をマインドマップでまとめた洋書。英語、マインドマップ、内科の復習と一石三鳥。
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