- 次の文献は必読:症例とQ&Aで学ぶかぜ症候群の診療―ガイドラインをめぐって―“かぜ”症候群の病型と鑑別疾患 著者:田坂佳千 (田坂内科小児科医院) 資料名:今月の治療 巻:13 号:12 ページ:1217-1221 発行年:2006年01月23日
- 風邪は基本的に除外診断だが、除外すべき疾患が稀なこと、プライマリのセッティングでは疾患が熟していないことに診断の困難性がある。
- 患者さん自身にいつもの風邪とどう違うか尋ねる。
- 熱のみの所見で、安易に抗菌薬処方やラベリングをしない。(安易に風邪とは診断せずに、Acute Undifferentiated Feverとでもしておく。AUFには、Wiedersehenがつきもの…)
- Centor基準:Fever, no Cough, Anterior Lymphadenopathy, Tonsilitis (FouCAuLT)→3点以上で迅速検査陽性か4点以上でアモキシリン(伝染性単核球症が除外出来れば…)
- 咽頭痛のRed Flag:嚥下障害、開口障害、Tripod position
- 喉頭軟線撮影:読影は、vallecula signに注意。(参照:Test Your Skill In Reading Pediatric Lateral Necks Radiology Cases in Pediatric Emergency Medicine)
- 現時点では、プロカルシトニンは迅速で結果が出ないので、有用性は限られる。
端折ったメモなので、私とコンテキストを共有する方にしか役立たないかも。非常にオーガナイズされた講演で、お薦めです。もう少し身体所見について踏み込んで頂ければ死角はないかと。でも、やはり、「さっきから熱が出ました」という方や「さっき1回吐きました」という患者さんが多いセッティングでは限界があります…orz
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