- インフルエンザの咽頭所見:インフルエンザでの咽頭後壁の「イクラ様リンパ濾胞」が有名ですが、個人的には、鼻咽喉から続く咽頭後壁上方に降りてくる「カーテン様あるいは川の字様の発赤」が特異性が高い印象を持っています。
- ウイルス性胃腸炎の腹部所見:文献を漁ってもあまりないのですが、Left Upper Quadrantに圧痛がある方が多いような気がします。ノロウイルスのレセプターが空腸に多いことが関係しているものと推察しています。
- 小児の嘔吐:小さなお子さんでの胃腸炎では点滴の代わりに、五苓散注腸をしておりました。体重20㎏で1袋2.5ℊを微温湯に溶いて使用します。五苓散にはその他にも有用な使い方が多くあり、便利です。
- BPPV:Epley法は、Dix-Hallpike Testから直ぐ移行できて、効果があるとピタッとおさまるので、喜ばれる反面、吐き気やめまいが強くなり、かえってつらい思いをさせてしまう場合もあります。 メニエール病が疑われれば、先の五苓散の内服が効果的です。
- アニサキス症:「一種のアレルギーの関与が疑われますので、抗ヒスタミン薬の点滴静注をいたしますと症状は緩和いたします。そのほかに、実験的なことも含めて、正露丸でアニサキスの動きが止まって症状が緩和されるということも、経験的ではありますが、報告があります。どうしても内視鏡ができない状況であれば、そのような方法もあるかと思います。」 ドクターサロン58巻7月号(6. 2014) 494p
- 尿管結石疝痛:泌尿器科の先生に伺うと、腎兪のツボの指圧あるいはTrigger Point Injection が一番効果があるとのことですが、経験的にはジクロフェナックの座薬とブチルパンの点滴のほうが効果があるような気がします。
- ダニ咬傷:虫体が残存していれば、ダニとりに便利なのが、”O’Tom TickTwister“です。あっという間にとれちゃいます。
- 指尖部切断:包丁による切傷は、夕飯時で、他の医療機関も締まっているので、当診の受診が多いです。指尖部切断のように通常の圧迫ではなかなか止血しない場合でも、カルトスタットで被覆して密封し、患肢を数分間挙上するだけで、ほとんどの例で止血が得られます。
- 咽頭異物:魚の骨などは、キシロカインスプレーによる局麻下で、喉頭鏡で喉頭展開し、攝子で除去していました。(マギル鉗子は、置いてません。)
- BMI:身長が2m未満の場合、体重(kg)≦身長(cm)-100ならBMIは25未満である。さらに正確にBMI=25の体重を計算したければ、身長(m)÷2の自乗の100倍がその値。さらにその1割引きが、ほぼ理想体重(BMI=22.5)。
果たして、いくつのパールが皆さんにとって新鮮なものであったでしょう?
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