医療メディエーター協会北海道支部主催のメディエーターベーシックコースのファシリテーターを務められた先生から、雑誌「医療安全」の連載「医療紛争と謝罪“Sorry Works Movement”」をもとに、謝罪に関する基礎を講義頂いた。
謝罪とは何か?
- プロセスとしての謝罪=謝罪行為+謝罪受容
- 謝罪行為には、責任承認、共感表明の2種類がある。
- 謝罪行為には、「受容せよ」という要求のニュアンスが含まれてしまう。
- 謝罪受容には、心理的安定、謝罪行為と向き合う構えが必要なので、時間を要する。
- 共感表明の謝罪が、責任承認として誤解されることがある。
アメリカにおける情報開示と謝罪促進の動向
- 1986年、マサチューセッツ州を嚆矢に"Sorry law"が普及。
- 2005年、"Sorry Works! Coalition"の発足
- 2006年、 Massachusetts Coalition for the Prevention of Medical Errorsが、「医療事故:真実説明・謝罪マニュアル: 本当のことを話して、謝りましょう」を公開。日本語では、「医療事故:真実説明・謝罪普及プロジェクト」に全訳がある。
謝罪が訴訟に及ぼす影響
- 訴訟において謝罪が取り上げられることは少ない。
- 慰謝料が減額されることがある。
- 責任承認にあたる謝罪では、過失を証明する証拠とされることがある。
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