2009年12月10日木曜日

外来非経口抗生物質治療のガイドライン(2004)

今回は、"Practice Guidelines for Outpatient Parenteral Antimicrobial Therapy"の抄読。
要旨は、
1. 文献学的に、OPATは種々の感染症に対して有効。
2. 治療開始前に、全般的医学的状態、感染の過程、家庭の状況の徹底した評価が必要。
3. 処方する医師は他の治療法と異なるOPATの多面性に意識的であるべき。チームワークが要求されること、コミュニケーション、モニタリング、アウトカム測定など。
4. 医師はチームにおいて固有な役割を持ち、ときには看護、薬局、社会サービスをも巻き込む。これらの職責は、診断を確定すること、治療を処方すること、適切な治療場所を決定すること、治療中の経過観察をすること、QOL全般を担保すること。
5. OPATにおける抗菌薬の選択は、入院治療の場合と異なる。一日一回投与には多くのメリットがある。副作用の可能性や一度調合されたら、抗生剤の安定性を考慮するべきだ。
6. 初回投与の際、監視下で行うことの重要性は、強調されすぎることはない。*申し訳のためのテストはしない。
7. 診察や検査での定期的経過観察は必須。使用薬剤により間隔は異なる。*CRPはフォローしない。
8. アウトカム測定は、効果やQOLを担保するために、いかなるOPATプログラムでも組み込むべき。
9. OPATを受ける小児に関しては、異なったニーズの為、別に考えるべき。
クリニックでもできる前庭機能検査、DIEテストの記載があるが、機を見て掘り下げたい。あとはOPATに関するインターネット上の情報資源を列記しておく。

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